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​『Draw  on  Water』

ISAWORKS2023-2024

描くように奏でた音の呼び名

naw on sale
  • Bandcamp  - ホワイト丸
Draw on water_.jpg

『Draw on water』


 

1.Jupiter Ⅱ 03:59
 

2.Lapis lazuli 03:01
 

3.Star fish tale 04:35
 

4.ネムノキ 05:29
 

5.空想時計店 03:30
 

6.The sun is drawing water 05:51
 

7.Amrita 03:25
 

8.Tu-La-La 02:50
 

9.Kumoi 03:41
 

10.揺蕩ウ 04:0



All Music composed by IsaGuitarra

Guitar, Recording, Mixdown,
Mastering,Arrange
by IsaGuitarra


track4 sitar : minakumari
Glockenspiel : IsaGuitarra

track7 voice : Hannah 
track8 sound of stone : IsaGuitarra

track1,2,3,4,8,9 synthesizer : IsaGuitarra



Cover art :K_sato、IsaGuitarra

ISAWORKS 2023.
IsaGuitarra All rights reserved



 

この作品は、2022年の秋から2023年の初頭にかけて

日々の暮らしの中で描いたスケッチのような

1日の始まりや終わりに書き留めた日記のような

即興演奏の一発録音がメインの音源集です。


ギターを軸に小さなアナログシンセと

エフェクター、アナログミキサー、カセットMTR

などを使用した即興演奏を
その場で録音し

いくつかの曲には


長女​Hannahの歌声や

友人アーティストのminakumariの

sitār
などをオーバーダブ編集、作品としました。



現れてきては、消えてしまうような日々の音達

それをとどめて作品にしたものではありますが

水に描いた絵のように、

毎日に溶けて馴染んで
いくような

そんな一枚として


手元に置いてもらえたら幸せに思います。



タイトルの相談に乗ってくれた

八方美菜

限定コラボの石鹸を引き受けてくれた
siika

ジャケットのリソグラフ印刷を助けてくれた

manna

アートワークを一緒に楽しんでくれた

Fukune

それからいつも聞いてくださっているみなさま

ありがとう。感謝を込めて。

​Isa & K.sato


*********


Draw on waterに収録した曲は

一曲一曲が、それぞれ絵のような印象を持っていました

創作時に意図したものではなかったのですが

リリースに際して、その音の奥行きを

紐解き言葉を探して、名前をつけました
 




言葉とは不思議なもので

一つを想像し探ろうとするとき

いつもいくつか他の要素も

結びついてあらわれてきます


今回の場合、それが
音の向こう側にある

小さな世界を浮かび上がらせ

足を踏み入れていくことにつながりました




メモのように以下に

記しておこうかと思います


良かったらアルバムを聴きながら

覗いてみてください




*********



1:Jupiter Ⅱ



木星の2番目の衛星エウロパには薄い氷の下に

海があるかもしれないと、

息子の借りてきた本に書いてあった

その海でいつかコオリウオ釣りをしてみたい

はて。

コオリウオとは一体なんだろうか?

まったく生臭くない

フルーツのような味の魚だとか。



 


2:Lapis Lazuli


使用させてもらっているmogut_guitarには

このラピスラズリという石が埋め込まれています

青の語源になった石


ギターの音とアナログシンセの掛け合いが

石たちのおしゃべりのように

聞こえてきます。



 

3:Starfish tale


Starfishはどこから来たのか

海の中で泳ぐヒトデ

本当は昔々

キラキラ輝いていて、ある日

空の上から落ちてきたと

海に落ちた王様の話

どんな話だったか、、、

4:ネムノキ

 

ねむくなる曲がけっこうありますね。

と、言われます

あの美しいピンクの花は夢に出てきそうです

東北では、ネムタギ

九州のあたりでは、ねむりこ

と呼ばれるそうです
 

ねむれない日は

ネムの木とあの花を思い出したら

なんだかねむれそうな気がします

ネムの木は体内時計を持っているらしいです
 

5:空想時計店
 

引っ越してきたばかりの時期

その街を散策するのは楽しみのひとつ

ある日

 

少し古びた雰囲気の時計店を見つけました

次に来る時は、ずっとお気に入りだった

懐中時計を直してもらおうと

次の週また行ってみるのですが、、

探しても探しても時計店が見つからない

時計店って

なんかそんな感じです

6:The sun is drawing water


薄明光線と呼ばれる現象は、世界各地で

いろいろな呼び名があるそうなのですが


中でも興味深かったのが

ヨーロッパの呼び名

遠くの雲の下にこのような光の筋が

伸びているのを見た昔の人は

「太陽が水を汲んでいる」

と呼び、この水が雨になるのだと

思っていたりもしたそうです

7:Amrita


時々、音の揺らぎの中に

波の音が聞こえる時があります

聞こえていない音なのに

そのように感じるのは何故なのだろう
 



貝殻を耳に当てて波の音を聴く

きこえたことがありますか?



ひとが、それをやめないのは

何故だろう?と、思ったりするのです




 

*インドの神話に登場する飲み物アムリタは

飲むものに生命力を与え不死にするとか、、、

1000年もの壮大な海の攪拌の話*
 

8:Tu-La-La


つるつるとして光沢のあるものを

「つらつら」と呼んでいたのが

派生し「つらら」となったとか


元の「つらつら」という語の意味は

美しく愛らしいさま、みずみずしさをあらわす他に

よく考えるとか、深く考えること、なども

 

寒さ厳しさが故に


心静かに、
他から隔たれたような

時間感覚があったのだろうか

ポタポタと落ちて

 

キラキラとひかり

過ぎてゆく、膨大な時の重なりを

どこかで感じたりもします
 

9:Kumoi


暮らしのそばにある自然風景を

ゆっくりと見ているのが好きです

許されるなら何時間でも

空に浮かび、たなびく雲

幾億年の空の営みの壮大さに時々

吸い込まれてしまいそうになります
 


ですが、雲を見て


千年近く前の歌人たちが

歌を詠む、古いことばに

ふと今、見上げてるこの身体を

少しおかしく不思議に感じもするのです



そうして、歌の詠まれてる時代の雲と

見ている雲が重なることを思うと


 

のほほんとして

また、空を眺めるときに

雲、前より少し近くなった気がしたのです




 

10:揺蕩う

 

海に浮かんだ小舟

川や池に落ちた小の葉

揺らいで、水面を渡る風
 


少なくとも

この世界のどこかに消えて

そっとしまわれていく

数えきれない時間の層


息を吸い、吐き出しながら


体積し続ける透明な一枚一枚の連続


 

水に絵を描いてみても

それは定まらず、ゆらゆらしながら

滲んでいくように


時に、溶けてしまった音楽がありました
 


耳をすましてみると、どこからか

聴こえてくる気がしたのです







 

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